こんにちは。ライターのhalです。
私は2023年の春と2024年の夏、2種類のコンポストを運用しました。
実は一度は上手くいかず、コンポストをやめた時期もありました。
コンポストを運用していく中で発生した問題や解決策などが、少しずつ自分の中で経験値としてたまってきましたので、今日はそのお話をしたいと思います。
コンポストデビューはダンボールコンポストでした
私は神奈川県の小田原市に住んでいます。
こちらでは、平成22年度から家庭から出る燃せる(もせる)ごみ(小田原市では「燃える(もえる)ごみ」ではなく「燃せる(もせる)ごみ」と表記しています…!「燃やせる」でもありません…)の約30%を占める「生ごみ」の減量化を図るため、「生(いき)ごみ小田原プロジェクト」と称し、生ごみ堆肥化推進事業をスタートしていました。
市役所へ行き、申請書へ記入すると初回は無料で新規セットをもらえます。新規セットにはダンボールや基材に加え、シャベル、温度計、米ぬかや竹墨までもらえて至れり尽くせりな状態です。
付属の説明書を読み込んで、まずはコンポストの準備をしました。
ダンボールを組み立てガムテープで隙間を埋めて、底板としてもう1枚ダンボールを重ねます。
その上に新聞紙を敷いて土を入れ、分解を促進するために米ぬかや臭い対策に竹墨を混ぜたら準備はOKです。
万全の状態で初めてみると…?
やってみると、コンポストに生ごみを入れるだけでは上手くいかないことがわかってきました。
ダンボールコンポストで困ったこととその対処法
私がダンボールコンポストを続ける中で、困ってしまったことは以下の3つでした。
- 分解しているのかわからない
- 不織布カバーが風で飛ぶ
- 虫が発生する
一つずつ順番に説明していきますね。
1. 分解しているのかわからない
はじめて手に入れたコンポストはとても嬉しくて、「今日はどうかな?温度は上がってるかな?」と毎日ワクワクしながら中を覗いていたことを覚えています。
季節は春から夏に移り変わろうとしていて、コンポストの内部の気温も上がりやすいため運用にはうってつけでした。
しかし、毎日出る生ごみをコンポストに投入していると、今この土にある生ごみは今日入れた物なのか、昨日入れた物なのか、はたまたもっと昔に入れた物なのか?よく分からなくなってしまいました。
最初は形も色もあった生ごみ達も、だんだんと茶色く小さくなっていくので、今思えば当然といえば当然なんですけどね…。
生ごみを減らすために始めたコンポストなので、「減っている」という実感が感じられないのは、本当に役に立っているのか、達成感が得られず物足りない気持ちになりました。
ダンボールコンポストは好気性のため、分解を促進する為に混ぜてあげるのは良いことです。
しかし混ぜすぎて生ごみが露出してしまうと、結果的に分解を遅らせてしまうことがあるので、混ぜたりごみを投入することは毎日でなくてもOK!
コンポストの分解が終わった頃に数日分まとめて入れると、分解している実感もありいい感じでした。
2. 不織布カバーが風で飛ぶ
ダンボールコンポストには、虫が入らないようにする為に不織布でダンボールを覆っていました。
やり方はシンプルで、ダンボールより大きい不織布を、ゴムでぐるっと巻いて固定します。
不織布もゴムも新規セットに入っていた物です。衣料用の柔らかいものだったので、使っていくにつれどんどん伸びていき…そうすると少しの風でもカバーがめくれてしまって、その度に直すのがストレスでした。
今思えば強めのクリップとかで止めれば風で飛ぶこともなかったのかと思います…。
3. 虫が発生する
上記の2つが組み合わさって、ついに私のコンポストには虫が棲みついてしまいました。夏になると生ごみの周りに集まってくるコバエ達です。
最初は「あ、数匹飛んでいるな…」くらいの印象でしたが、一度侵入を許してしまうと一気に増殖します…!
数日で私のダンボールコンポストはコバエファミリーの住処になってしまいました。
ここで1と2で伝えた対策が非常に役に立ちます!
カバーをして虫を中に入れないこと、そして生ゴミをしっかり土で覆うことが重要です。
虫たちに「ここには君たちのご飯(生ごみ)はないよ〜」と思わせるのです。
ほかにも、虫対策としてライターのkae Bさんがこんな記事を書かれていたので、ぜひ参考にしてください。
1度目のチャレンジはこれにて終了
その頃はコンポストに来る虫の知識もなく、もともと虫があまり得意ではない私は心が折れてしまい、はじめてのコンポスト生活はこれで一旦終了にしました。
しかし、コンポストをやってみた経験は虫に負けないくらい素晴らしいものでした。
生ごみが分解されてなくなると嬉しいし、燃せるごみの量はゴミ袋がひと回り小さくなるほど減りました。
食べ残しやうっかり忘れてしまって食べられそうにない食材も、堆肥に生まれ変わってくれると思うと生ごみとして捨てる罪悪感から気持ちが楽になります(もちろん全てちゃんと食べてあげられればベストなんですけどね)。
堆肥として育っていく成長を見届けているとなんだか家族の一員のような愛着も湧いてきます。
すっかりコンポストの魅力にはまってしまった私は、次こそはストレスなく運用したいと情報収集し(この頃、コンポスト部に出会いました)翌年、再度チャレンジすることにしました。
そのお話はまた次回。
最後までお読みいただきありがとうございます。この記事を書いたのは hal でした!
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