私は〝庭なし、極狭ベランダ、賃貸アパート住まい、今後引越し予定アリ〟という条件のもと、〝キエーロ〟というタイプのコンポストをやっている。まだ今年の3月に始めたばかりの初心者だ。
コンポストに興味はあるけど、右も左も分からない…虫やニオイも怖い…失敗したらどう対処したらいいの??
以下は、そんな不安や疑問でいっぱいだった私のコンポストデビュー記。
〝キエーロ〟との出会い
以前の私には、コンポストに関する数々の誤解や思い込みがあり、そのせいで「うちではコンポストなんて無理だろうな…」と思い込んでしまっていた。
「コンポストって、入れた分だけ堆肥が増えるんでしょ?畑や家庭菜園をしていない我が家は、出来た堆肥を持て余すんじゃ…」
「極狭ベランダだし、家庭菜園を新たに始めるスペースもないし…」
「堆肥回収に持っていくにしても、それまで堆肥を溜めておくスペースもないし…」
そんな私の誤解や思い込みを取っ払ってくれたのが〝キエーロ〟というコンポストである。
•容器に黒土を入れて、そこに生ごみを埋める。
•数日後、埋めた生ごみはほとんど土に還っている(時間がかかってもいつかは必ず土に還る)。
•土の量は特に増えることはなく、半永久的に生ごみを入れ続けることができる。
↑キエーロの説明にはこんな魔法のようなことが書いてある。「これぞ私の求めていたものだ!」と思ったが、同時に「本当にそんなことあり得る?」と半信半疑でもあった。
しかし、本当だったら是非ともやってみたい。
とは言うものの、不安も大きかった私は、
「やってみたはいいけど、失敗して、せっかく新たに買った容器などを捨てざるを得ない…」という状況をなるべく避けるため、必要最低限の黒土とスコップだけ買って、ひとまず容器は家にあるもので間に合わせることにした。
新たな容器の購入は、実際にやってみて、コンポストとはどんなものかある程度分かってから考えるのでも遅くない。
まずはお試しで、〝キエーロ〟とはどんなものかやってみよう!
そんなわけで、我が家のキエーロ生活がスタートした。
不要なプラ容器で出来る〝キエーロ〟
私は、我が家にたまたまあった、あまり使っていないプラケースに黒土を入れて、キエーロにすることにした。
ネット等では、無印良品の〝やわらかポリエチレンケース〟が、値段も手ごろで手に入りやすく、引越し予定のある人でも持ち運びしやすい等の理由で、よくオススメされている。
このケースは、サイズもそんなに大きくなく、蓋もついているため、我が家の雨がもろ当たる極狭ベランダにまさにうってつけ。
そんな、無印良品〝やわらかポリエチレンケース〟の(大)と、ほぼ同じサイズと形状のプラケースが、たまたま家にあったのである。
「エコなことをするために新たにプラスチックケースを購入する」ことに矛盾も感じていた私。
家にある不用品を活用できるなら、プラ製品を使うことの罪悪感も薄れるというものだ。
ただ、無印のケースは、蓋が半透明で、日光を通すのだが、我が家のケースの蓋は、不透明。
「日光を通さないけどキエーロはできるのか?」
その点だけが気になったのだが、日光を通さない不織布バッグ+黒土でコンポストをされている方もいるようなので、まずは実際やってみて、「やっぱり適した容器じゃないとうまくいかないな…」と思ったら、新たな容器の購入を考えてみることにした。
で、実際やってみてどうだったかというと、全く問題なかった!!
極狭ではあるけれど、南向きで日当たりだけはいい我が家のベランダ。
蓋をしていると土に日光は当たらないけど、温度さえ暖かくなれば大丈夫なのかな?と思っている。
段ボールでも出来る〝コンポスト〟
やっていくうちに、プラケース1個では全然足りないと分かってきたので、容器を増やしたくなった。
しかし、新たな容器の購入についてなおも悩み続けていた私は、とりあえず家にあった段ボールを2つ目のコンポストの容器にすることに。
一応、土が漏れないように、段ボールの中に、サイズに合った紙袋(大体合っていればOK)を入れて、その中に土を入れている。
こちらも全く問題ナシ。
段ボールは雨に濡れてはいけないので、晴れの日だけベランダにおいて、雨の日は室内に置いている。
黒土は重いが、あまり大きすぎないサイズの段ボールなので、持ち運びも容易だ。
さらに、段ボールなので、そのまま持ち運びできるという点も、引越し予定のある我が家にはとてもいい。
プラケースと段ボール、使用感などそれぞれ違うので、今後別のコラムに詳細をまとめるつもりだ。
やってみて思った。
容器なんて、とりあえず家にあるものでいい。
難しく考えずに、まずはやってみよう。
やりながら、自分にとっての最適なやり方を探っていけばいい。
最後までお読みいただきありがとうございます。この記事は すいか が書きました。
情報誌『プレジデント舞鶴』にて、主婦コラム〝万に一つのチャンスあり〟連載中。
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