コンポストをしていると避けては通れないのが虫の存在ではないだろうか。
虫もよく言えば生ごみを分解する役割を持つひとり(ひと虫?)。うまくお付き合いをしていきたいと思いつつも、この時期は別だ。毎年5月、我が家の庭にはイチゴがたくさん実をつける。
そこへきて立派なイチゴに一番に穴を開けてくれるライバルが他でもない、ナメクジなのだ!我が家ではイチゴの収穫はナメクジとの戦い。特に雨上がりは動きが活発になり被害に遭うイチゴも多くまさに競争なのです。
さて、時に虫の特性を調べながらその対策を取ってみようか、とナメクジについて少し調べてみる。
ナメクジってどんな生き物?
相手を制するにはまずはどんな生物なのかと少しナメクジについて調べてみると、意外と知らなかったことも多く驚きと発見がありました。
- 夜行性である
- 少しの塩をかけても死なない(水分が抜けるだけ)
- 在来種と外来種がいる(ここにもか!)
- 植物だけでなく虫の死骸なども食べる雑食(ベジタリアンじゃないのか!)
- 1日の歩行距離は4m
- 4~6月と9~10月に被害が目立つ
ほう!まさに4〜6月のいちごの全盛期がナメクジにとっても活動しやすい時期なのかと少々納得も。さて、だからといって大切なイチゴ、みすみすと食べられるばかりでは子ども達にも申し訳が立たない、とナメクジの弱点を探ることに。
ナメクジの苦手なもの
イチゴだけでなく庭の草花はどれも大切で、コンポストの中はもちろん、土中の微生物も大切。ナメクジにもお役目があろうことを思うと殺虫剤などは使いたくない。
要はナメクジが嫌い、苦手なものをいちごの周りに置くことでイチゴから離せないものか、と私は一冊の書籍を参考に策を講じる。以下の記事でも紹介した『虫といっしょに庭づくり』という本だ。(これ面白くて大好きなのだけど残念ながら中古本しかなく、しかもなかなかいい値がついている…)
さて、その書籍を参考に以下の2つの方法を試してみました。
- 雑草を抜かない
- カフェインを撒く
まずは雑草を抜かないという方法。記述も興味深くナメクジはとにかく体の乾きが大敵。餌を探しに行くのに最小労働力で済むなら近くにある雑草を食べる。わざわざ苦労して遠くの花や農作物を食べに行くことはしないというもの。
なんと!イチゴの妨げになってはいけないと毎年丁寧にこの時期ばかりは綺麗に草取りをしていた自分を悔い、さっそく面倒な草取りを(喜んで)やめ、雑草なのかイチゴなのかますますワイルドになったイチゴ畑を愛でる初夏に。
さて念には念を。
もう一つ『カフェインを撒く』という方法も抜かりなく。
書籍で紹介されていたのは紅茶をスプレーするといったものでしたが、これに関してはどこかからの知識もあり、毎年コーヒー殻を撒いていたので、例年に倣って今年も粛々と実行。
お隣のカフェからいただいてくるコーヒーと自宅で夫が飲んだものを都度パラパラと。
コーヒーは分解がどうこうや、発酵させないと植物にはダメージ、などというお話も聞くけど数年コーヒーを与えられているイチゴはとりあえず元気です。我が家は農家ではないので目の前の現実だけを都合よく解釈していい、そう捉えます。
と、このような形で2つのナメクジ対策を行った結果どうなったかというと、、、?
ナメクジはイチゴがお好き
ナメクジはイチゴがお好きです。
まぁ効果の程は感じられず、放っておくと全体量の2〜3割ほどでしょうか、穴を開けられていました笑
仮に学術的な実験や裏付けのもと、ナメクジがカフェインを嫌い、無駄な労力を使うことを遠ざける生物であることは事実とは思う。カフェインがある道とない道なら、ない方を通る、とかね。
でもきっとそれ以上にイチゴがお好きなのでしょう。苦手なカフェインという薔薇の道を通ることになったとしても、それ以上にイチゴにありつきたいのでしょう。
なんだか気持ちが悪く、詳しい生態も知らないような足元のナメクジの行動がなんだか妙に愛らしく、おかしくなって笑った出来事でありました。
子ども達もナメクジもイチゴが大好き!
いろいろと手を打ってはみたけど例年競争のように収穫するのがいちばんの近道なのかもしれません。
イチゴを食べて元気になってもらったあとは、夏の間、庭に埋めたり、ポイっと放置している畑の残さの分解を一生懸命助けておくれよ。そんな風に眺めながらまもなく終えようとしている2024イチゴ収穫の徒然日記でありました。
みなさまのお庭ではどんな生き物がどんな働きをしていますか?その生態を観察してみると嫌だと思っていた生き物も案外可愛く見えてきたりするかも?(という私は相変わらずナメクジが好きではない😂)
最後までお付き合いありがとうございます。この記事を書いたのはNICOでした。またね。